家を売るときの注意点とは?後悔しないために押さえておきたいポイント
人生でそう何度も経験することのない「家を売る」という大きな決断をスムーズに進めるためには、事前に押さえておくべき注意点がいくつもあります。見落としがちなポイントを知っておくことで、後悔のない売却が目指せます。そこで本記事では、家を売る際に知っておきたい注意点について詳しく見ていきましょう。
家を売る準備段階でやってはいけないこと!
家を売るときは、しっかりとした準備がとても大切です。これから売却を考えている人は、準備段階で「やってはいけないこと」を知っておきましょう。
価格や税金を調べずにスタートしない
家を売るときには、いくらで売れそうか、どんな費用がかかるか、どんな税金があるかを知ることが大事です。これを調べずに売り出すと、手元に残るお金が思ったより少なかったといった失敗も起こりがちです。まずはインターネットや専門サイトで相場や必要な費用を調べ、全体の流れをイメージしてから動き出しましょう。
査定はできれば3社以上に
不動産会社によって、同じ家でも査定額が大きく違うことがあります。1社の査定だけで判断すると、相場より安く売ってしまうこともあります。できれば3社以上に査定を依頼し、対応のていねいさや提案内容も比べてみましょう。複数の意見を聞くことで、より納得のいく売却が目指せます。
勝手にリフォームしない
家を高く売るためにリフォームをしたくなるかもしれませんが、これは慎重に考える必要があります。買い手によっては「そのままの状態で安く買いたい」と思う人もいるため、リフォームしても費用が回収できないことがあります。まずは不動産会社に相談し、リフォームが必要かどうか判断してからにしましょう。
ローンの残りや銀行との話し合いを忘れない
家に住宅ローンが残っている場合は、売却する前にローンの残高を確認することが重要です。ローンがある場合、勝手に売ることはできません。ローンを組んでいる銀行に必ず連絡をし、売却の流れや手続きについて確認しましょう。後からトラブルにならないよう、早めの対応が安心です。
家を売るときに注意!売却活動中にやってはいけないこと
家を売り出してから買い手が決まるまでの間にも、気をつけるべきポイントはたくさんあります。以下では、家を売る活動中に「やってはいけないこと」を3つ紹介します。
欲を出しすぎた価格設定にしない
「できるだけ高く売りたい」という気持ちは当然ですが、相場とかけ離れた金額にしてしまうと、まったく問い合わせが来なくなることもあります。結果的に長期間売れないというケースも考えられます。事前に周辺の売り出し価格を調べたり、不動産会社に相場を聞いたりして、適正な価格を意識しましょう。
不動産会社にすべて丸投げしない
不動産会社にまかせきりにして、自分から連絡をしなかったり、売却の状況を確認しなかったりすると、大切なチャンスを逃してしまうことがあります。「最近どうですか?」とこまめに確認したり、自分の考えを伝えたりすることで、よりよい売却につながります。売主自身の姿勢も大切です。
不利なことを隠してはいけない
「このことは言わなくてもいいかな」と思って、物件に関するマイナス情報を隠してしまうのはNGです。あとから買い手にバレてしまうと、信頼を失ったり、契約がキャンセルになったりする可能性もあります。たとえば、雨漏りやシロアリ被害、近隣トラブルなどは、正直に伝えておきましょう。
家を売った後のトラブル回避!売却契約・売却後にやってはいけないこと
家の売却は、契約を結んで終わりではありません。売買契約の段階や、家を引き渡した後にも、注意すべきポイントがいくつかあります。以下は、売却後にトラブルにならないために、契約時や引き渡し後の注意点を3つ紹介します。
契約書をよく読まずにサインしない
売買契約書には、大切な取り決めがたくさん書かれています。内容をよく確認せずに署名してしまうと、あとで「そんな話聞いていない」とトラブルになるケースも考えられます。とくに、引渡しの時期やお金のやり取り、修繕の有無などは要チェックです。わからない言葉があれば、その場で不動産会社にしっかり確認しましょう。
引渡しまでに家の中を片づけない
売買契約が終わった後も、家の中に荷物が残っていると、引渡し時に問題になります。買主にとっては「すぐ住める状態」で受け取りたいものです。使わない家具やゴミは早めに処分し、掃除も済ませておくのがマナーです。残すものがある場合は、事前に買主の許可をとるようにしましょう。
確定申告を忘れない
家を売って利益が出た場合、その翌年に確定申告が必要です。忘れてしまうと、あとで税金の追徴やペナルティを受けることがあります。たとえ利益が出ていなくても、申告によって税金が戻ってくる場合もあるため、確認は必須です。売却が終わったら、早めに税務署や専門家に相談しておきましょう。
まとめ
家の売却は「準備・売却活動・契約・引き渡し・確定申告」と、いくつものステップを経て進んでいきます。それぞれの段階で注意すべきことを知らずに進めてしまうと、思わぬトラブルや損失につながる可能性があります。たとえば、準備段階では相場やローンの確認、売却活動中は価格設定や不動産会社との連携、契約後は残置物の処理や確定申告の忘れなどがよくある落とし穴です。スムーズな売却を実現するためには、各ステップで「やってはいけないこと」を理解し、事前にしっかり対策をしておくことが大切です。不安があれば専門家に相談しながら、ひとつずつていねいに進めていきましょう。