不動産会社のサービスを利用しなくても物件の売買はできます。個人で取り組んでいる人もいますが、そのときに司法書士のサポートを受けたほうがよいのかどうか悩むときがあるでしょう。司法書士の手助けが必要なケースと不要なケースを紹介します。そして、料金の相場や注意点も一緒に見ていきましょう。

司法書士の手助けが必要なケースと不要なケース

それぞれのケースについて見ていきましょう。自分で登記手続きは済ませられますが、思いのほか時間がかかってしまうでしょう。面倒に感じてしまう人は最初から専門家に依頼しましょう。

買主が住宅ローンを組むときは必要なケース

こちらの場合は、抵当権を設定しなければいけません。金融機関は司法書士に登記手続きを依頼するように勧めてくるので、その場合は金融機関の指示に従いましょう。料金の相場は事務所により異なりますが、実際にサービスを利用したことがある人に相談してもよいでしょう。

自分で登記手続きができないときは必要なケース

抵当権を設定するための登記や所有権を移転するための登記などは、専門的な知識をある程度持っている人であれば問題ないでしょう。手続きするだけではなく、必要な書類を集める作業もしなければいけません。そのため、時間に余裕が無い人は司法書士に依頼するようになるでしょう。

売買に関するさまざまなサポートを求めているときは必要なケース

登記手続き以外のサポートも希望している人におすすめです。重要事項説明書の作成を依頼したいと考えている人や、相談に乗ってほしいと考えている人に向いているでしょう。ただし、どのようなサポートができるのか事前に確認しておく必要があります。

たとえば、個人経営の事務所ではスタッフが1名しか在籍していないので、限定的なサポートしかできないかもしれません。その分、値段を安く設定している場合もあります。複数の事務所を比較しましょう。

費用をかけたくないときは不要なケース

専門家に依頼することになるので、費用が発生します。お金をかけずに取り組みたい人は依頼する必要はありません。ただし、専門的な知識をある程度は保有していないとスムーズに進まないでしょう。

自分で登記手続きしたいときは不要なケース

専門家ではないので、登記手続きに時間がかかってしまうことが予想されますが、それでも構わない場合は司法書士に依頼する必要がありません。ただし、複雑な作業が求められるので、何度も失敗して時間がかかってしまうでしょう。そのため、急いで売買したい人や、複雑な作業に取り組むのが苦手な人にはおすすめできません。

司法書士に依頼するとどれくらいの費用がかかるのか

事務所によって料金が異なります。一般的には、提供するサービス内容によって料金が設定されています。

料金の相場

5～20万円が相場になっています。抵当権の設定や抹消を依頼するときは10万円、所有権の移転登記のみ依頼するときは10万円というように、提供するサービス内容によって料金が異なる場合があります。

ただし、事務所によって料金プランは異なるので、事前に確認しましょう。この際、時間的な余裕がある場合は、複数の事務所の料金プランを比較して検討してください。

誰が料金を支払うのか

買主が料金を支払うケースと売主が料金を支払うケースに分かれます。所有権移転登記や抵当権設定登記の場合は、買主が料金を支払います。抵当権抹消登記の場合は、売主が料金を支払います。依頼した内容により、料金を支払う人が異なるので、分からないときは司法書士に相談しましょう。

司法書士に個人売買を依頼する際の注意点とは

2つの注意点を紹介します。自分で司法書士を見つけなければいけないので、早めに行動を起こしましょう。スピーディーに売却活動が進むようにサポートしてもらいましょう。

自分の希望に適した司法書士を選定する

不動産会社を利用して物件の売却を行わない場合は、不動産会社のサポートを利用できません。そのため、自分で司法書士を見つける必要があります。

その点、不動産会社を利用すると、司法書士を紹介してもらえるのでそのような手間は省けます。なかには自分の希望に適していない司法書士も存在するので、選定を間違えないようにしましょう。

提供しているサービス内容を確認する

すべての事務所で同じサービスを提供しているわけではありません。幅広くサービス内容を提供している事務所もあれば、登記手続きに特化している事務所もあります。不動産会社を利用しないで物件を売却する場合は、登記手続き以外にも契約書の作成を依頼しておくと良いでしょう。

売却後にトラブルが発生するのを未然に防止できます。また、顧客がニーズを伝えることも大切です。

まとめ

物件は個人で売買することも可能ですが、専門的な知識を求められるだけではなく、複雑な作業も行わなければいけません。時間的にも精神的にも余裕が無い人は難しいでしょう。その点、不動産会社を利用して物件の売却を進めると、さまざまなサポートを受けられます。面倒な手続きをすべて任せられるので、時間に追われることもありません。個人で取り組むのではなく、不動産会社のサービスをしましょう。

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